VTP
VTP(VLAN Trunking Protocol)はCisco ProprietaryのL2 multicast message protocolで、スイッチ上ですべてのVLAN情報、media type、tag情報を同期する。
VTPを動作させるためには、以下の項目が必要となる。
– 同じVTPドメイン名をすべての機器で設定する
– スイッチが隣接している必要がある
– スイッチがトランク接続されている必要がある
– 同一のVTPパスワードが同一ドメイン内で使用される
VTPメッセージには以下の4つのメッセージが含まれる。
– VTP protocol version
– VTP message type
– Management Domain Name Length
– Management Domain Name
VTPは以下の4つのメッセージを含む可能性がある。
– Summary Advertisement
– Subset Advertisement
– Advetise Request
– VTP Join Request
VTPにおいて、revision 番号は重要である。
revision情報をもとに、スイッチはVLAN情報を上書きする。
revision番号はserver modeのVTPスイッチでVLANデータベースを更新するたびに1ずつ更新される。
新しいserver modeのスイッチを接続する場合は、既存よりも高いrevision番号によってVLANデータベースが更新されないように気を付ける必要がある。
新しいスイッチを接続する際は、transparent modeで接続することにより、この問題を回避できる。
VTP Mode
– Server
VLANの作成、変更、削除が可能。変更はVTPクライアントに通知される。一部Catalystスイッチのデフォルト値。
– Client
VLANの作成、変更、削除が許可されない。VLAN設定はserver modeスイッチから同期される。
– Transparent
VLANの増加、変更、削除が許可されるが、transparent機器のローカルのみで保持される。server modeスイッチからの情報はforwardするが、processingは行わない。
以下は一般的なVTPの設定。
switch(config)# vtp mode server
switch(config)# vtp domain CISCO
VTP Pruning
VTP PruningでTrunk portから送出されるトラフィック量を制御できる。特定のVLANに所属したスイッチに対するフレームのFloodingを制御できる。
以下のコマンドで設定できる。
vtp pruning
スイッチ上でpruningを有効にしたとき、すべてのVLANはdefaultでpruningされる。pruningはひとつのVTP server上でのみ行う。pruningするVLANの選出は、prune-ineligibleを選択することで行う。
switchport trunk pruning vlan { none | {{add | except | remove}} vlan