Spanning Tree Protocolのオプション要素

Topology Changes

STPは、Spanning Treeの状態遷移が必要なトポロジ変化があった場合、Topology Change Notification(TCN)BPDUを使用し、Root Bridgeに知らせる。

BPDUのタイプフィールド(0x80)が、そのBPDUがTCN BPDUであるかどうかを示す。

TCN BPDUはコンバージェンス時間を向上させるのに役立つ。

 

Root Bridge Placement

実際のネットワークでは、Root Bridgeは自動選出ではなく、明示的に選出する事よう設定することが望ましい。また、Primary Root Bridgeがダウンした際に備えて、Secondary Root Bridgeを設定することが望ましい。

下記のコマンドにより、ルートブリッジ選出のプライオリティ値を直接操作できる。

 

spanning-tree vlan VLANID priority PRIORITY値

 

たとえば、<spanning-tree vlan 100 priority 4096>コマンドはVLAN100のpriority値を4096に設定する。

ネットワーク内のその他のスイッチのPriority値がデフォルト値の32768であった場合、Priority値4096のスイッチがRoot Bridgeになる。また、Priority値8192を使用することで、secondaryのRoot Bridgeを選出することができる。

下記コマンドは、現存するRoot BridgeのPriority値を確認し、それより1段階低い値を設定する。

 

spanning-tree vlan VLANID root primary

 

Root Bridgeでデフォルト値が使用されている場合、上記コマンドにより選出される新Root BridgeのPriority値は8192にセットされる。
同様に、Secondary Root Bridgeを設定するには以下のコマンドを使用する。

 

spanning-tree vlan VLANID root secondary

 

このコマンドはPriority値を16384に設定する。

 

PortFast

Portfastコマンドを個別portに設定すると、そのportは以下の状態になる。
– portはすぐにSTP forwardingモードでupする
– portがUP/DOWNしても、スイッチはTCNを生成しない

つまり、portfastが設定されたportには、end userのworkstationなどを接続するということである。portfastが設定されたportにHUB、Switch、Bridgeなどの接続を行った場合、loop発生の原因となる。

 

UplinkFast

portのエラー時に、新しいRoot Portの選出を即座に行う。
UplinkFastを設定した際、設定したswitchのBridge Priorityは49152にセットされ、すべてのリンクにCostが3000上乗せされる。

 

BackboneFast

すべてのスイッチでBackboneFastを設定することで、直接接続されていないSwitchでのエラー時にConvergenceを早めることができる。この設定により、Convergence時間を50秒から30秒に縮めることができる。

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