BLOGの文体というか、語調には昔から悩んでいます。
文体には大きく三つの方向性があり、一つは「であるだ」調、もう一つは「ですます」調、そしてもう一つが「過度な口語」調です。
「口語」を「過度な口語」としたのは、「ですます」もある意味「口語」ですので、差別化するためです。ここで言う「過度な口語」というのは、いわゆるタメ語です。
基本的にこのBLOGは「ですます」調で書く事にしているのですが、過去記事をたどって頂くと、「であるだ」調で書いているものもあります。
「であるだ」調をやめた理由は特に明確にはしていませんが、書く内容が「であるだ」にハマらなくなってきたからだと思っています。
私自身は「であるだ」に強い憧憬があり、何度も「であるだ」に挑戦しては敗北してきた過去があるのですが、その度に「ですます」サイドに追いやられ、「であるだ」からの脱却を余儀なくされています。
そんな経緯もあってか、最近自分のBLOGに最適の文体は何なのか、ということをぼんやりと考えていました。
基本的には、BLOGという媒体を通じて表現したい著者の人物像にあわせて、語調を選んで行くのがいいと思いますが、客観的な意見も取り入れるべきだと思い、BLOGの語調について色々と調べてみました。
すると、色々と語調について触れられている記事がありましたが、それらの論点を取りまとめると以下のようになります。
ですます
=>丁寧、人柄の良さが出そう、初めての人にも優しい
であるだ
=>かたい感じ、マジメそう、とっつきにくさがある
口語
=>親しみやすい、ノリがいい
概ね私のイメージと外れていないのですが、これだとどうも現実感がありません。
丁寧は何を持ってして丁寧なのか、ノリがいいのというのはノリが悪いに比べてどの程度ノリがいいのか、その辺りを現実的な線ではっきりして頂かないと、私にはどの選択をとるのが正しいかがわかりません。
ですので、もう少し自分の中でブレイクダウンしてみるべく、私の勝手なイメージですが「ですます」、「であるだ」、「過度な口語」BLOGの著者に抱くイメージを考えてみました。
『ですます調』
- 子供が二人いそう
- 洋食にはビールを合わせそう
- 自然素材のTシャツを着ていそう
- Macbook Airを使っていそう
- 外付けHDDはRAIDを組んでいなさそう
- 映画が好きそう
- Tsutayaより、hulu派
『であるだ調』
- 子供はいない、または独身
- 洋食には赤ワインを合わせそう、または洋食は食べないとか言いそう
- 色の薄いジーパンを履いていそう
- Thinkpadを使っていそう
- 外付けHDDはRAID5をくんでいそう(満足はしていない)
- 吹き替えの映画を見なさそう
- フルーツ類が嫌いそう
『過度な口語』
- 家族の話題はマジ勘弁
- ナポリタンとかパねえ
- デニムはリジッドから自分流に仕上げる
- パソコンとかマジ勘弁
- ハードディスクレコーダーはマジパンパン
- アナ雪3回見た
- フルーツヨーグルトマジうめえ
これらの中で自分に合っていそうなのは、やはり「ですます」か「であるだ」という事が言えそうですが、「過度な口語」も書いていて楽しそうな感じがしてしまいます。
しかし、こうやって見てみると、ネット上の海の中で「過度な口語」を演じてみるのも悪くないと思えてきます。
例えば、
昨日うちに届いたニューマシンにCentOSの7とかぶち込んだんだけどー、ifconfigとか使えなくなってんぢゃん・・・マヂ勘弁だゎ
とか、
RAID5の救済で一日つぶれたし・・・やっぱこのタイミングでRAID10にかえっかなー。金ねーっつーの。だし、リビルド中にデータ退避する場所必要だべ・・・^^;
みたいな、極めて日常生活をエンジョイしている感を出す事ができるのです。
私がこのBLOGで醸し出しているような、
ディスクの故障を考えると、RAID5も安全とは言えず、容量を減らしたとしてもRAID10を組む方が安全だと考えています。RAID10ではコスト面で検討の余地がありますが、長期目線で検討した場合に、決して高い投資とは言えません。
みたいな、陰気臭さというか、弾けてない感というか、一年中キーボードの隙間にはまった埃を気にしているような仄暗さみたいなものが感じられません。
前者はまるで、「RAID」や「CentOS」というクラブミュージックの話をしているかのようにノリノリです。
今後、ITエンジニアがさらにメジャーフィールドを駆け上がって行くには、「過度な口語」調からくる「シブヤ感」をまとわせる事が必要かもしれません。
「ですます」調は私に任せて、皆さんは先を急いで・・・!