難しいから面白いなんていう強がり

経営はむずかしい。

ベテラン経営者の方に言わせれば、なんて当たり前のことを言っているんだと鼻で笑われてしまうかもしれない。
ベテランでも難しいのだ。自分のような超初心者が簡単にできることではないことではないのはわかっている。

それらを把握して、グラウンドを何十周かして、筋トレをして、それでもなお、出てくる言葉は難しい、だ。

 

小さいながらも経営を始めてから、タダ働きは当たり前になった。
お客様から頂いた報酬は、最低限の生活費と、幾ばくかの慈善、次への投資にすべて充てている。ケチと大胆が一体となって、混沌とした投資プランを立てていたかなければならない。

例えば、今使っているプリンタ。
紙ベースのプレゼンは減ったとは言え、いまだに紙は懐に用意していないと不安だ。すべての会議室にプロジェクタがあるわけではないし、全ての人がペーパーレスに心酔しているわけではない。だから、プリンタはオフィスに配備せざるを得ない。

そのプリンタが、現在、困ったことに調子が悪い。
印刷自体の調子は抜群なのだが、ネットワーク経由の印刷の調子が悪い。スプールがうまく受け取れないのか、キャッシュできないのか、なにせ調子が悪い。

電源をオフ・オンして、それでやっと印刷ができる。散々イライラさせたことを嘲笑うかのように、抜群のインクのりで資料を排出する。
直ったと思えばキューに入っている印刷物が処理できない。それどころか、キューに印刷物を溜めたが最後、現在印刷している印刷物も途中で止まったりする。

明確に壊れているのだ。

じゃあ、買い直すか。
この判断が難しい。

効率的な仕事をすることに投資を惜しむなと言うが、プリンタ自体にはあまり必要性を感じていないし、たまにしか使わないのだ。そのくせ、A3サイズの印刷が必要、カラーが必要という風に、買うからにはある程度のスペックが必要となる。

近所にキンコーズでもあれば、買わないという選択肢もありえたのだが、それはそれで、原稿の置き忘れやら、流出やらで別のリスクについて検討しなければならない。失う信用の大きさを考えたら、たかが数万円の投資は惜しむべきではないだろう。

 

一方で、毎月のジム通いには全く迷いなく金をかけている。
毎月一万円弱の投資だが、数ヶ月通わなければプリンタを購入する元手にはなる。

ジムに通う理由は、健康的な見た目を維持するためだ。ムキムキになりたいわけでも、めちゃくちゃ痩せたいわけでもない。血色がよく、適度な体型を維持するためだ。

血色がよく適度な体型は、商談の印象を変える。
初対面なら特にそうだし、自分が客の立場なら顔色の悪い担当者より、顔色のいい担当者にお願いしたいと思う。

人が人を紹介するときもそうだ。
ある程度の清潔感がある人間なら紹介を躊躇わないが、清潔感に欠ける人間を紹介することは躊躇うと思う。

自分は清潔にしようと努力しています、ということを語らずして伝えることができるレベルには、自分の印象をコントロールするべきだと思う。

そう考えているから、毎月のジム通いへの投資には全く迷いがない。

どちらの投資も、「この紙の資料がプロジェクタなら君は失注していたね」とか、「君の顔色がいいから君にお願いすることにしたんだよ」と言われることはない。

だから、どちらに突っ込むか突っ込まないかの答えはきっと永久に出ない。

 

投資の効果は明確な答えとして示されることはない。
何をケチり、何に突っ込むか、明確な答えが出ないから難しい。

経営の麓に足を掛けただけでも、既に難しい。

だから面白いか。

はっきり言って、面白いと感じられる程の余裕などまだない。

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