あまり実際に使われているのを見かけないが、aliasコマンドでよく使うコマンドのショートカットを登録しておくと、作業が楽になる。
特に、検証環境などでルールを作成しておくと、長いコマンドをいちいち打つ手間が省け、作業を簡易化することができる。
aliasコマンドでコマンドショートカットを登録するには、
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alias exec SHORTCUT名 実際のコマンド |
で行う。
たとえば、show ip route ospfをsiroという名前で登録したい場合は以下のとおりである。
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(config)#alias exec siro show ip route ospf |
このコマンド登録以降は、
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#siro |
あるいは
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#show ip route ospf |
で同様の結果を表示することができる。
非常に長く、覚えにくいコマンドについては登録しておくことを推奨する。
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#show archive config differences nvram:startup-config system:running-config |
このコマンドはstartup-configとrunning-configの差分を表示できるコマンドであるが、非常に長いため、憶え辛い。しかし、下記のようにalias化しておくと、sharcと打つだけで差分を表示できるようになる。
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(config)#alias exec sharc show archive config differences nvram:startup-config system:running-config |
他にも、個人的に検証環境に必ず登録するaliasを紹介しておく。
alias | コマンドライン |
srb | show run | beg |
srinc | show run | inc |
sre | show run | ex |
srint | show run interface |
srs | show run | section |
aliasを登録しすぎると、今度はすべてのaliasを記憶するのが大変になるため、あまりお勧めできない。
私のお勧めとしては、show run系や、show ip route系など、ある一種類のshow系コマンドをalias化しておくのが覚えやすくてお勧めである。
勿論、すべて記憶できるのであれば、aliasによって作業は相当に高速化できるはずだ。