カテゴリー別アーカイブ: 起業

MFクラウド請求書が使いやすい

サラリーマン時代は、見積もり、納品、請求、領収それぞれに書類を作る事はなかった訳ですが、独立してからはそれぞれお客様に提出する書類を作らなければならなくなりました。

ならなくなった、というより、自分でその道を選んだので、むしろご請求書を作成するのはありがたい事なのですが、WordやPagesなんかでフォーマットを作って埋めていったりすると結構面倒なのが正直なところです。

そこで、確定申告用の会計にも利用しているMFクラウド請求書を使用してみることにしてみました。

https://invoice.moneyforward.com/

 

無料でも3社まで取引先を登録する事ができ、一通りの見積もり、請求などの書類を試してみる事ができます。

とりあえず便利すぎるのが、見積もり書を作った後、請求書にボタン一つで変更できる事です。

他にも、月額500円プランなら、3社まで請求書の郵送が無料だったり、作業履歴を保存してくれたりと、個人事業主にとってはわずか500円で色々便利なことをしてくれます。

私の場合は、MFクラウド確定申告も利用しているので、売掛金の管理も同期して行う事ができます。

文書の履歴管理、PDF化、メールでの送信など、とりあえず必要な事は全部そろっていて最強な感じがしています。

 

最初は、色々な会計ソフトやらクラウド会計ソリューションを試してみて、最適なものを選んでいこうかなあと考えていたのですが、もう他のものを試す時間すら面倒だと思ってしまうほど、MFでOKな感じです。

Pagesでがんばってフォーマットを作ったりしていたのですが、最初から、素直にMFに登録しておけばよかったと、少し後悔しています。。。

ですが、がんばってフォーマットを作ってみたという苦労ありきのありがたみなので、やはり一度自分で作ってみるのは大事だなと思うのです。

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「失敗」と「再挑戦」の「難しさ」?

私が「独立する」とか、「独立した」とか言うと、決まって、「失敗したらどうするの?」と聞かれます。

最初は反論したり、諭そうとしてみたりと色々やっていたのですが、最近ではニコニコすることにしています。

失敗したらどうするのかは、失敗したときに考えることです。そもそも失敗の定義って何かわからないので、失敗って何だろうなと、心の中では思っています。

そもそも、私は学生時代に一度起業がうまくいかなかったことがありますので、これを「失敗」だと考えると、最初の「失敗」に関しては、「失敗したらどうするの?」という問いに対して、「色々あって大手のITゼネコンで正社員として働きました」という答えを返す事になります。世間一般的には、「失敗」したけど立ち直っています。

こういう事を言うと、大体、「運がよかったんだね」とか、「自分には無理だ」とか言われてしまうのですが、これにも少し反論があります。

運が良かった事は全面的に否定しませんが、仮に「運が良かった」だけ、だとしたら、いずれ肩たたきに合うか、面白い仕事をさせてもらえず閑職に追いやられていたと思います。少なくとも、私は閑職には追いやられず、楽しいプロジェクトをいっぱい経験させてもらえたので、独立しようと思いました。

「自分には無理」かどうかは、私にはわからないし、その人自身にもわかりません。確実なのは、「無理だ」と思っている人は何をやっても「無理だ」ということだけです。

他にも、「今の給料は惜しくないの?」とか、「生活苦になったらどうするの?」と聞かれますが、これもなぜ聞くのかわかりません。

これまでの給料については、機会損失的な考え方をすると、「惜しい」という発想になるかもしれません。しかし、私にとっては、自分が新しい経験をしてみることの方が、不明瞭な基準で支払われる組織の給与よりも価値が高いのです。つまり、私はもらえるはずだった給料を自分に投資して、新しい経験を得る機会を得たと思っています。ですから、給料が惜しいと思った事はありません。

「生活苦になったらどうする?」も、あまりよく意味のわからない質問ですが、やりたいと思っている仕事で十分な収入を得られなければ、「生活レベルを下げる」か、「その場しのぎの仕事をして収入を増やす」かのどちらかを選択します。一生懸命経験を積み上げてきていれば、実は引き出しはいっぱいあるので、色々と仕事は見つかるものです。「生活レベルを下げる」のも簡単です。例えば、車を持っているなら手放せばいいし、車が手放せないなら他のものを手放せばいいだけです。

生活費についても、事業のためだけに貯めたお金が運転資金となっているので、「失敗」してもそのお金がなくなるだけです。別に、なくなればまた何かの方法で貯めればいいので、これも「失敗」とは思えません。そもそも、事業資金や運転資金を貯められない、貯めていないで独立するとすれば、これは「無謀」なのか、「独立することに対する情熱がない」ということなので、論外です。

今回の独立も、「失敗」に終わったとしたら、また「色々あって大手のIT起業ではたらいている」かもしれません。世間的には「失敗」でも、私にとっては「成功」で、違う道を歩んでいるかもしれません。

妻にもしっかりと思っている事、事業がうまくいかない可能性もあることを伝え、何度も理解しているかどうかを確認しているので、納得の上で一歩を踏み出しています。

「失敗」を恐れる気持ちもわかりますが、悩みのジャグリングの中で不用意に不安に思う必要はないと思います。

そもそも「失敗」の定義が曖昧です。起業したところで最初からうまくいくはずないので、それを「失敗」としてしまったら、何も始まりません。

私も含めて、「ITエンジニア」という、世間一般的には「ワケの分からん」ことを仕事にしている人は、多くの独立のチャンスと、多くの救済のチャンスに恵まれていると思います。

世間一般的に「ワケのわからんもの」と「それを作れる」というところの間には、我々が考えている以上のギャップがあるわけで、それを埋める作業には多くのビジネスチャンスが転がっているはずです。そのギャップを大企業が根こそぎ搔っ攫おうとしても、できるはずがありません。

仮に大部分を搔っ攫われたとしても、ぽろぽろとこぼれるチャンスを丁寧に拾っていけば、個人エンジニアが活動していくチャンスは大いにあるはずです。チャンスがなきゃないで、また色々と考えてみればよいと思います。

多くの場合忘れられがちですが、「独立することを選び実践した人」は、「独立することを選ばなかった人」よりも、遥かに短い時間で、遥かに多くの経験を得ていることは間違いありません。ストレス耐性や、顧客折衝においても、比較にならない勢いで成長します。

そう考えると、何百万円かのお金を使って、「独立する」という経験をしてみるのは、非常に効果の高い投資であると考えざるを得ません。そして、自分が既に「失敗」を経験してしまっているだけに、「再挑戦の難しさ」には、疑問符を打たざるを得ないのです。

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IT講師のお仕事

以前から興味を持っていましたが、IT講師のお仕事も面白そうだなと思って色々と調べています。

といっても、いきなり教室を開くノウハウもないので、何らかの形で既存のビジネスに参加させて頂き、方法論を学ばせて頂く事になるかとは思います。

元々、自分の技術やノウハウを世の中に還元する方法を模索するために独立したような所もあるので、IT講師という切り口は、私にとって挑戦してみたい一つの方向性に合致しています。

また、講師という立場になれば、否が応でも多くの人の前に立ち、プレゼンテーションを行う事になります。その経験を定期的に得られるというのは、自分自身のスキルアップとしても多いに役立つと考えています。スキルアップさせてもらいながら、かつお金も頂けるとなれば、これは挑戦してみるしかないなあと、一人にやにやしているのです(採用して頂けるかは別問題ですね)。

通常、サラリーマンとして仕事をするとなると、たいていは一つの部署、一つのプロジェクトに縛られる事になると思います。しかし、会社員から独立すれば、何をどの配分で行うかは自分次第という考え方ができます。週の半分はプロジェクトに参加し、週の半分はコンサルを行い、残りの時間を講師にあてる、なんていう働き方も可能性としては存在します。

堀江貴文さんがよく仰っているのですが、一つの会社で働き、一つの会社から収入を得る事と、独立して複数の会社から少しずつ収入を得る事を比べたとき、独立して複数の会社から少しずつ収入を得た方がリスクが低いという考え方があります。

一つの会社に属していると、何らかの事情でその会社で働けなくなったとき(倒産、いじめ、上司と壊滅的に合わないなど)、全収入を一気に失う事になるので、非常にリスクが大きいという考え方です。

私も全面的にではありませんが、この考え方には賛同しています。昔、何かで読んだ100人の顧客を持つカーディーラーの男と、一流企業で働く男の会話に非常によく似ています。

仕事というのは目線や切り口を変えて考えていけば、いろんな形でチャンスが転がっているものだと思います。私はIT講師になりたくて独立したわけではありませんが、独立した後の一つの仕事の切り口として、IT講師を経験したいとは思っています。

これじゃなきゃダメだ、とカテゴリーに縛って考えるのではなく、「何か面白いことないかなあ」と探していくと、意外と簡単に新しい仕事の切り口が見つかるものだと思います。

そう考えると、一つの会社で働き続ける方が、人によっては、リスクが大きく思えてくるかもしれません。

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Crowdworksでのお仕事

先日Crowdworks経由で初の仕事をさせていただきました。Crowdworks経由での受注は初でしたが、こういうような仕事の仕方が成立するというのは、すばらしい時代になったと思います。

仕事も私の経験が活かせるネットワーク関連のコンサル的な内容で、お客様からもありがたい評価をいただくことができました。

日本ではまだまだ知名度の低いクラウドソーシングですが、世界的に見ると、oDeskやElanceなどが有名で、取引金額も年々増加しています。この流れが日本でも主流になってくると、さらに独立して働く人が増えるのではないかと思います。

Crowdworksの吉田社長の著書である「クラウドソーシングでビジネスはこう変わる」も拝読しましたが、社長自身の熱さが伝わってくるすばらしい本であったと思います。

巻末にはCrowdworksを活用している企業や個人の事例も挙げておられますので、興味がある方は読んでみることをおすすめします。

私自身、クラウドソーシングを通して仕事をしてみて感激したのは、顔も名前もわからない人の「困った!」に、お客様から見て顔も名前も知って頂けていない私が「解決!」できるという不思議きわまりない体験です。

従来のサラリーマン的働き方では、まず社名というブランドがあり、エンジニアという肩書きがあり、諸々の手続きを経て、さあお困りごとを解決しましょうかね、という極めて面倒な手続きを踏む必要がありました。

これでは発注する方も「ここまで苦労したんだからちゃんとやってよね」という気になるし、発注される側も「最悪、会社のブランドでなんとかなるよね」という気にもなるかもしれません。

クラウドソーシング上の私には、何のブランドもないし、何のスキル保証もなく、そして顔も正確には見えません。「真摯に取り組みます!」という、私からの一方的な発信しかないのです。

そのような一方的な発信を信じて頂け、ご発注いただき、そして解決したとお礼まで言っていただける。そう思うと、120点、150点を取ってお客様を驚かせよう!という気持ちになれるのです。

私自身の信条である「やってみよう!」に則り、これからも少しずつクラウドソーシング上のお仕事を広げて行こうと思っています。他にもoDeskやLancersにも登録しつつあるので、少しでも多くのお客様の「困った!」を解決できれば、それこそ本望です。

下記はCrowdworksに登録している私のプロフィールですが、お客様が発注先を吟味しやすいような作りになっています。

https://crowdworks.jp/public/employees/199067

他にも、Crowdworksは受注者がしっかり仕事をしているかどうかを確認できるよう、定期的にスクリーンショットを撮るタイムカード的なアプリも配布しています。それにより、発注側はブラックボックスの中で作業されたり、作業時間を誤魔化されたり、という事態を避けることができます。

私はタイムカードアプリがスクリーンショットを撮ることを失念していて、PCの壁紙を変えておくのを忘れてしまいました。壁紙は妻と写っている結婚式の写真なので、特に隠すようなことでもないのですが、あとから自分のスクリーンショットをチェックしている時に、「しまった!」と一人赤面していました。幸い、妻の顔が開いたウィンドウで隠れていたのと、スクリーンショットの解像度がそこまで高くなかったので、救われたような気がします。

そんな恥ずかしい失敗も乗り越えながら、これからも存分にクラウドソーシングを活用していこうと思っています。迷われている方は、是非登録をおすすめいたします。

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見切り発車的失敗

やってしまいましたというほどの大失敗でもないですが、健康保険料の支払いについて結構な損をこいてしまいました。

会社に勤めていた人が独立するとき、健康保険の加入方法には二種類あります。これまでの会社に勤めていたときの健康保険を任意に二年間まで継続できる任意継続と、国民健康保険への加入です。

任意継続の場合は退職時の月額報酬に基づいて保険料が決められ、二年間は原則変化しません。国民健康保険の場合は、前年度の年収に基づいて保険料が算出される仕組みになっています。

どっちを選ぼうとも、得か損かは大してかわらないし(年間で数万円レベル)、この先どうなるかもわかりません。ですので、任意継続の方が手続きが簡単だったので、私は任意継続を選びました。

この選択自体は別に誤りでも何でもなかったんですが、問題は退職の日程をミスったことです。

わたしは27日というとても中途半端な日にちで退職したのですが、そのせいでその月の保険料をまるまる徴収されることになってしまいました。おそらく区切りのいい31日などで退職していれば、その月分の保険料は徴収されず、次月分からでよかったのでしょうが、月中で退職してしまうと、まるまるとられてしまうようです。

ですので、これから退職を考えていらっしゃる方は、月末などの区切りのいい日を退職日に選ばれた方がいいでしょう。

3万円くらいの割と地味に痛い金額を持っていかれる事になってしまいましたが、それはそれでわかってよかったかなとも思っています。

お金結構かかるなあと机上で計算しているときと比べ、実際に払い込み伝票を手にしたときの痛みは数万倍とも言えます。加えて、これまで会社が天引きしていたものを自分で支払うという実感は、自分が生きていくためにこれだけの経費がかかっているんだなあと身をもって知る事ができます。

細々とつまづいて、なかなか弾みよく前に進む事ができませんが、それもそれで面白いなあと思っています。その辺はゲームの「モンスターハンター」に似ているような気もします。

最近はゲームをやらなくなってしまいましたが、昔は好きでよく「モンスターハンター」をプレイしていました。たいていのモンスターは一度の挑戦では倒す事ができず、一瞬にしてボコボコにされて終了するのですが、何度も挑戦しているうちにモンスターの動きやパターンがつかめてきて、少しずつ効果的にダメージを与えられるようになります。

私は「モンスターハンター」に例えれば、「下位クエスト」と呼ばれる序盤の練習をサラリーマン時代に終え、「上位クエスト」に挑戦しようというところにいます。

上位クエストの敵に勝つには強い武器や防具が必要ですが、下位クエストでは強い武器や防具を作るための上位素材を手に入れる事はできません。つまり、序盤の上位クエストには、下位の装備のまま挑まなければならないのです。

下位から上位に挑むときには、だいたい「洗礼」と呼ばれるモンスターがいます。「洗礼」はたいていの場合、全く歯が立ちません。とにかく破滅的な強さなので、初心者は涙ながらにネット掲示板の攻略法を探しまわるという事がよく起きます。

しかし、攻略法を探したところで、たいてい「左に陣取り、右手を攻撃。尻尾に注意して、危ないと思ったら距離をとる」とかいう、きわめて抽象的な解説しか転がっていません。初心者はそこで諦めるか、諦めずに挑戦し続けるかを選ぶわけです。

この状態は今の私、走りはじめのビジネスに非常によく似ていると思います。ビジネスとモンスターハンターの違いは、お客様は敵ではないし、お客様を倒す必要もないということです。

「ああ、在りし日のナルガ・クルガは、私にこの事を教えてくれようとしていたのか」そう考えると、またモンスターハンターを買ってみようかなと思えてきます。

保険の話を書こうとしていたのに、モンスターハンターの話の方が長くなってしまいました・・・

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IT業界は個性へ傾いていく

羽生善治さんの著書を読んでいると、かなりの確率で登場される今北純一さんの著書を読んでみました。

「今北純一著 仕事で成長したい5%の日本人へ」

淡々とご自身の経験や経歴とともに、そこから学んだ経験を語っていらっしゃいます。

繰り返し述べられている、「個」の重要性。私自身が日本の企業に属していて、最も疑問を感じ続けていたのが、個性を良しとしない風潮でした。

個性こそが新しいアイディアを生み、個性こそがイノベーションを生むことは、世界中の事実が証明しています。個性を蔑ろにするあまり、旧来の日本企業がイノベーションのジレンマに陥り、どんどんと危機を迎えていることも我々がまさに目の当たりにしていることです。

かといって、私が一緒に働いていた同僚に、個性的な考えを持つ人や、個性的な仕事をする人が、いないとは思いませんでした。むしろ、仕事の中で存分に個性を発揮しながら、日々のタスクをこなしていました。ただし、それらの個性が発揮されるのは、狭い狭いフレームの中だけなのです。そのフレームを飛び越えて個性を発揮し、新しいことを試し、既存の概念をぶち壊すことは良しとされないのです。

実績のある作業、実績のある設定、実績のある機器、実績のある手順、実績のある構成、枯れた技術、実例、導入事例、そんな下らないフレームの中でしか個性を発揮することは許されないのです。

どんなに新しいことを思いつき、どんなに新しいことを試そうとしても、所詮は「実績のある〜」が優先されるのです。なぜなら、個性を承認する側に個性がないし、ブレイクスルーなど必要としていないからです。ブレイクスルーのために挑戦を繰り返されるよりは、穏便にことを納めてくれた方が、いいと考える人ばかりなのです。

これでは組織は保守に倒れていくだけです。「やったことのないことをやるのは、できるだけやめておこう」という思考が働き、判断には常にバイアスがかかるようになるのです。

私が見てきたIT業界はまさにこれでした。新しい技術、新しい方式を試さない、試すことを良しとしない環境です。これでは世界は一つも良くならないし、新しいことも生まれません。生まれるのは「作業」だけです。

決められた手順通りに、決められた設定を、決められた時間でやる。ただの「作業」です。イノベーションもへったくれもありません。作業から新たな価値は生まれないでしょう。作業の中で、個性は毎秒死んでいくと思うのです。

私はこの本を読んで確信しました。

日本のIT業界はすごいスピードで個性にシフトしていく。個性を殺す階層構造、ITゼネコンは淘汰され、個性を持ったエンジニアたちがどんどんと独立し、個性主体の開発が主流になっていく。

数十人〜数百人を作業に使う開発では効率も悪く、ジリ貧なのは明らかです。日本が数百人で生み出すシステムよりはるかに素晴らしいシステムが、海外企業の個性的な数人のチームによって生み出されています。

私には、個性的なエンジニアが独立することはもっと一般的になり、時には凌ぎを削り、時には徒党を組んでいる社会がすでにはっきりと見えています。そして、一秒でも早く、そういう社会が訪れればいいなと日々考えています。

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個人事業主で独立した理由

私が独立すると決めたときに、会社を作るか個人でやるかをいろいろな方に相談しました。結果はちょうど半分半分。まさに、一番困る結果でした。

最終的には自分で決めるしかありませんので、何のために独立するのかを徹底的に考えてみる事にしました。

私のやりたい事は、きわめてシンプルです。

・エンジニア/人として自分が成長し続けたい
・成長したことで生み出せるようになった価値を社会に還元したい

端的に言うと、自分が人の役に立つ方向で成長したいということです。

将来的には同じような成長意欲に溢れている仲間たちと徒党を組んで、お客様の悩みを解決したいとか、どんどん面白いことに挑戦していきたいとか、野望はいろいろと持っています。しかし、当面の野望は自分の成長です。

また、挑戦した事をこういうブログのような形で共有して、いろんな人の参考にしてほしいという思いもありました。

独立を考え始めた頃は、色々な独立の体験談を読みながら、一喜一憂を繰り返していた事もあります。色々な方がノウハウを公開し、情報を共有されていますが、プロセスや一喜一憂、躓き、失敗を共有されている方は意外と少ないと感じていました。

成長には失敗が付き物で、どういうような失敗をしたかも含めて成長なのだから、そのプロセスや原因は可能な限りオープンにすべきであると思ったのです。

であれば、最初から会社を起こすよりは、最短距離ではなくとも、個人事業主として独立し、そこから法人成りを体験し、少しずつ前に進んでいく必要があると考えました。

もし私が将来的に独立したいと考えている人の相談を受ける事になったとき、個人事業主を経験していなければ、個人事業主としての視点から、適切なアドバイスができないと思ったのです。

私にとっては、遠回りをする事も、個人事業主でやってみる事も、失敗を繰り返す事も、人生を全うするという意味合いにおいてはすべてが成長です。税金や融資や、会社を大きくする事が目的であれば、私のとった道は大きな誤りです。しかし、成長する機会を探すという意味合いでは、この選択は誤りではないと思っています。

 

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Skype Interview

グローバルな会社では割と当たり前のようですが、Skypeでのインタビューを受けることになりました。インタビューと言っても、Job Interviewなので、面接ということになります。

少ない伝手を頼り、険しい道をかき分け、少しずつ前に進んでいくと、思わぬところで中東の企業からのオファーをもらったのです。

まだInterviewを受ける段階なので、前に進めるかどうかはわかりませんが、今の私にとっては「こういうチャンスがあるのだな」と、目に見えて思えるということが大事だと思っています。

結局、これをやったら絶対に仕事がとれるとか、これをやったら絶対にうまくいく、なんてことは、テレビゲームの裏技でもない限り現実ではあり得ません。

ですので、こういう細い糸をそろりそろりと手繰り寄せて、なんとか一歩ずつ進んでいく事しかできません。

失敗をし続けて、最近ではやっと自分の心の沈みを小さくする事ができるようになってきました。昔の私であれば、浮き沈みが嫌だとか、落差が怖いとか、うまくいかなかったらどうしようとか、保守的な考えが先に立ち、挑戦する事をなるべく避けていたと思います。

今は、自分自身を挑戦せざるを得ない場所に追い込む事で、少しずつ壁を破る努力ができるようになってきていると感じています。

ずっと、ある程度の期間会社に所属している事によって、成長曲線がなだらかになっていく事を感じていました。今感じている自分の成長は、今北純一さんの言葉を借りるなら、「クオンタムリープ」です。

まだまだ寝返りを打ち始めた赤子の状態ですが、必死に挑戦して、成長することを忘れなければ、ある程度の形には持っていけるのではないかと思っています。甘く考える事はよくないことですが、一生懸命考え抜いた先に待っているのは、結局「エイヤ!」なのかなと思っています。

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確定申告と会計ソフト

独立したてですが、もうすぐ年末ということもあり、確定申告の準備を早めに始めています。

まだまだ仕事の連絡が頻繁に入る状態ではないということもありますが、単純にいろいろ調べていくのが面白いというのもあります。

青色申告と白色申告の違いや、経費按分、会計ソフトは何がいいのかなど、考えることはたくさんあります。いろいろと調べていくと、しっかりしているんだかザルなんだか、何とも言えない感情に包まれることが多々あります。

難しいのは使われている言葉だけです。そこまでガチガチにやってしまうと書類をチェックする方も大変だし、という内情があるのでしょうか。いずれにしても、少し調べるとわかることが大半なので、あまり神経質にならなくても青色申告を行うことができそうです。

いろいろ悩んだ結果、クラウド会計ソフトはMoneyForwardのMFクラウド確定申告を使うことにしました。

というのも、プライベートでMoneyForwardのサービスを使っていて、その使い勝手が気に入っていることと、請求書のサービスもあるので、MFにひとまとめにしてしまうのが楽なのではないかと思っているからです。

無知というのはある意味強い部分もあって、あまり気にせずにずんずん進んでいけるところがあります。これは、社会人になりたての若手の頃の仕事の仕方と似ているところもありますが、爆走してみると意外と大けがはしなかったりするものです。もちろん、体中に擦り傷はいっぱいできているわけですが、それこそ唾をつけていれば治るようなものでしょう。

日々、自分の知らないことがこんなにも多いのかと、驚いてばかりです。しかし、できないからと下を向かずに取り組んでみると、案外たいしたことがないものばかりです。

やはり、何事もやってみないと始まらないのだと、日々強く感じています。

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羽生善治著 大局観読了

決断力を通読からの大局観通読で、羽生さんの思考プロセスを学ぶことができました。

本書の中で、リスクを取らないことは最大のリスクであり、リスクを最小化するにはリスクを取り続けることが重要であると、はっきりと述べています。

「リスク」という言葉は便利なので、我々は何でもかんでも「リスク」という言葉に置き換えてしまいがちです。本来、「リスク」に分類されるべきでない事象であっても、それを「リスク」であると都合よく解釈して、その行動を取らないことによって自分が何か得をしたかのように考えがちです。

私は、行動しなかったこと、というのは何かを選択したわけではなく、決断を避けたことになると思っています。現状維持というのは選択ではなく、変化を避けたことになると思います。変化を避けて現状維持をしたとしても、確実に時間は過ぎていくし、老いていきます。

老いていくということは、厳密にいうと現状維持ではありません。長い目で見ると、現状と同様のタスクは同じ時間ではこなせなくなっていくので、ジリ貧になっていくしかないということになります。つまり、選択しないということは、選択するということよりもはるかに大きな「リスク」であるということになります。

また、羽生さんはこうも言っています。

一つ選択を誤り、失敗したところで、取り返せないほどの大きなマイナスになることはなく、一つ正しい選択をしたところで、大躍進するほどの大きなプラスになることはない。

選択は選択でしかなく、マイナスを積み上げ続けなければ、いつだって取り返せるということだと思います。

リスクを取り続ける、今できる最善のことをやり続ける、そうすることによって、自分を取り巻く世界はどんどん好転していくと思います。短期的に見れば、年収が下がったり、貯金を少し失ったりすることもあるかもしれませんが、最も効率のいい投資は自分への投資です。

人生は楽しく生きなければ何十年もの損失です。いやだと思いながら過ごすことも、自分の人生を無駄にするリスクを取り続けていることになります。

大局観の最後の4行には、羽生さんの人生に対する大局観が綴られています。この4行は、今まで読んだどの本よりも素晴らしいラストでした。

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