カテゴリー別アーカイブ: 読書

悩みのジャグリング

岡田斗司夫さんの著書「あなたを天才にするスマートノート」の中に、「悩みのジャグリング」という言葉が出てきます。

これは悩みを頭の中でひたすら考えているうちに、どんどんとループして、収拾がつかない状態になってしまう、というものです。

私自身はこの状態によく陥ります。それこそ、悩みだしたら止まらないという、名人的な才能を持っていますが、「ジャグリング」といういいネーミングをつけてもらい、スマートノートを始めたことによって、名人の座を返上する事ができそうになっています。

「悩みのジャグリング」について書かれている部分には、鉄鋼王カーネギーのエピソードが登場します。

カーネギーはある時、悩みすぎていっぱいいっぱいになってしまい、「もう死んでまおかな」と、自殺用の拳銃まで用意した事があったそうです。

いざ死のう、と身構えたときに、ふと「待てよ、悩み何個くらいあんねん?」と自分の悩みを紙に書き出してみたそうです(※関西弁は私の勝手なイメージです)。

カーネギーのイメージの中では、悩みは100個も200個もあるように感じていたようですが、実際に書き出してみると、70個しかなかったそうです。

それらの悩みをうまく仕分けしていくと、自殺の事なんてどうでもよくなった、というお話です。

その話に重ねるように、岡田さんはスマートノートを始めると「悩みのジャグリング」から抜け出せるし、鬱状態も改善するよ、と仰っています。

「そんなうまくいくかねえ」とコラムを読んでいるときは思っていましたが、実際にスマートノートを始めて1週間で、私の悩み癖はびっくりするほど改善しています。

「悩み始めてしまう」という行為自体は以前とかわらずあるのですが、悩みを全てスマートノートに書き出してしまうと、悩みが分類され、細分化され、明確に着手箇所が見え始めるので、悩んでいる時間が格段に短くなったのです。

スマートノートのさらにすごいところは、今まで嫌で嫌で仕方がなかった「悩んでしまう」という自分の行為が、「お、悩みきた」というプラスの感情に転換できるようになったところです。

なぜプラスの感情になるかというと、「悩み=スマートノートに書く事」つまり、「悩み=トピック」に転換できることに気付いたからです。

スマートノートを書くのは非常に楽しいのですが、始めて三日目くらいで、「スマートノートに書く事がない=悩み」になりそうな、危険な状況を迎えそうになりました。

その時に、とりあえず落書き気分で、「スマートノートに書く事がない」という「悩み」をトピックにして、「ほんとにスマートノートに書く事ないの?」、「なぜスマートノートに書く事ないって思うの?」と掘り下げてみました。

そうすると、「書く事がない=悩み」ではなく、「書く事がない=トピック」になったのです。

今までトピックがない事が悩みになりそうだったのに、悩みがトピックになると気付いてからは、「エウレカ!」です(規模は極小ですが・・・)。

世の中には、私と同じ「悩み性」の人がたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方にこそ絶対的にスマートノートがおすすめです。スマートノートは、本当に頭がすっきりします。

 

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岡田斗司夫さんのスマートノートがいい

岡田斗司夫さんの「スマートノート」がすばらしいので、いいメモの取り方を模索されている方は試されるといいかもしれません。

最近また、私の中での岡田斗司夫さん著書ブームが再燃しています。そこで手に取った「あなたを天才にするスマートノート」という本に書かれているメモの取り方がとても気に入って、11月1日から始めましたが、毎日見開き5ページは書いています。

内容としては、ノートをうまく活用して、「発想力」、「論理力」、「表現力」を鍛え、最低でも「面白い人」、あわよくば「天才」を目指しましょうというものです。

本書によると、ノートの付け方は7段階のステップを踏む形になっています。最初はノートをつける習慣をつけましょうという、簡単な5行日記から始まります。

ルールとしてはシンプルで、

・必ず見開きで1トピック
・見開きの右ページから書き始める
・右ページには事実、左ページには気付き、面白いことなどを書く

のような事を守っていれば、何を書いてもいいというものです。

詳細は本書を読んで頂いた方がいいので、ここでは触れませんが、「右から書く」というやり方が恐ろしいほど自分に合っているようなので、毎日ひたすらアイディアが溢れてきています。

これまでは、「とりあえずB6のノートに書きなぐる」というスタイルをとっていました。これだと自分の考えている事、岡田さんの言う「感じていること」を書き留める事はできるのですが、どうも後から見返したときに論理的でない事の方が多いのです。

どうも深い思慮が足りないというか、いまいちその先に進むには弱いというアイディアばかりで、すごく時間を無駄にしているように感じていました。

ところが、スマートノートを使って、一ページ一トピックで深い考察を始めると、その結論が正であれ否であれ、自分の考えている事が客観的に見えるようになったのです。

まだまだ、ブログが面白く書けるレベルには全く達していませんが(残念ながら)、岡田さん流スマートノート術は非常に私に合っていると感じています。

追加と言ってはなんですが、この本の魅力はスマートノート術だけではありません。随所にちりばめられた岡田さんのコラムと、巻末(kindle版だけ?)の勝間和代さんとの対談が秀逸なのです。

私も岡田さんに習い、勝間さんのサイトと岡田さんのサイトの構造や、誘導の仕組みを勉強しました。

いまいち生かせていないのが残念ですが、なんとか自分の仕事サイトに生かせないかと毎日頭を悩ませています。

思考の整理がうまくできないなあ、という方には、「あなたを天才にするスマートノート」がおすすめです。

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成長意欲と上昇志向

またまた今北純一さんの本からの話題ですが、「仕事で成長したい5%の日本人へ」の中で、成長意欲と上昇志向についての記述がありました。

成長意欲というのは自分で目標を定め、そこに到達したと思えば次の目標なり次のステップに進むという、きわめて健全な思考のことを指しています。

対して、上昇志向というのは、「ランキング」をもとにした考え方です。課長になれば部長になりたいと思い、部長になればその上になりたい、と終わりのない考え方です。

上昇志向に取り付かれてしまうと、そこには終わりがないことは自明です。

給料が10万円あがったところで、20万円あげたいと思うだろうし、役職に就いたところで、一つ上にあがりたいと思うだけで、満足する事はありません。

これは年収にも言えることで、年収600万円を目指している年収500万円の人は、年収一千万円になっても渇望していると思うのです。

私も一時は上昇志向にとらわれてしまいそうになった時期がありました。上昇することと成長する事が同義であると考えていた時期がありました。また、成長すれば上昇できると考えていた時期もありました。しかし、必ずしも世の中はそうではありません。そして、上昇を目的とした成長をしようとしても、伸び幅は小幅です。クオンタムリープにはほど遠いです。

この変化の速い時代に、一つの会社で上昇し続けても、ゴールまで逃げ切れる確率はとても低いのではないでしょうか。それよりはステージを変え、環境を変え、失敗を続けて成長し、総合力をあげていく方が遥かに有利であると思います。そして、紛う事ない、自分の人生を生きる事ができるのではないかと思うのです。

 

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羽生善治著 大局観読了

決断力を通読からの大局観通読で、羽生さんの思考プロセスを学ぶことができました。

本書の中で、リスクを取らないことは最大のリスクであり、リスクを最小化するにはリスクを取り続けることが重要であると、はっきりと述べています。

「リスク」という言葉は便利なので、我々は何でもかんでも「リスク」という言葉に置き換えてしまいがちです。本来、「リスク」に分類されるべきでない事象であっても、それを「リスク」であると都合よく解釈して、その行動を取らないことによって自分が何か得をしたかのように考えがちです。

私は、行動しなかったこと、というのは何かを選択したわけではなく、決断を避けたことになると思っています。現状維持というのは選択ではなく、変化を避けたことになると思います。変化を避けて現状維持をしたとしても、確実に時間は過ぎていくし、老いていきます。

老いていくということは、厳密にいうと現状維持ではありません。長い目で見ると、現状と同様のタスクは同じ時間ではこなせなくなっていくので、ジリ貧になっていくしかないということになります。つまり、選択しないということは、選択するということよりもはるかに大きな「リスク」であるということになります。

また、羽生さんはこうも言っています。

一つ選択を誤り、失敗したところで、取り返せないほどの大きなマイナスになることはなく、一つ正しい選択をしたところで、大躍進するほどの大きなプラスになることはない。

選択は選択でしかなく、マイナスを積み上げ続けなければ、いつだって取り返せるということだと思います。

リスクを取り続ける、今できる最善のことをやり続ける、そうすることによって、自分を取り巻く世界はどんどん好転していくと思います。短期的に見れば、年収が下がったり、貯金を少し失ったりすることもあるかもしれませんが、最も効率のいい投資は自分への投資です。

人生は楽しく生きなければ何十年もの損失です。いやだと思いながら過ごすことも、自分の人生を無駄にするリスクを取り続けていることになります。

大局観の最後の4行には、羽生さんの人生に対する大局観が綴られています。この4行は、今まで読んだどの本よりも素晴らしいラストでした。

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目標設定は遠め?近め?

実際は2回目の通読ですが、改めて堀江さんのゼロを通読しました。

堀江さんは知らない人の方が少ないくらいの超有名経営者ですが、私は彼の言葉は端的でシンプルで、かつ澱みがないので非常に好きです。

私もどちらかというと、端的にシンプルに課題のみにフォーカスした言葉を発するので、その辺りが非常に共感を覚えるところだと思います。

前回読んだ羽生さんの決断力や今回のゼロに通ずるところとして面白いと思ったのは、目標の設定の仕方です。羽生さんや堀江さんは目標を限りなく近いところ、見えやすいところに設定し、全力でその日その日を乗り越えていくということを仰っています。

一方で、ナポレオンヒル博士など人に目標設定をさせることを生業としている人たちは、三年後、五年後を明確に設定しなさいという言い方をしています。もちろん五年後から逆算して近い目標をたてるという意味では前者と違いがないのですが、羽生さんや堀江さんは遠い未来のことなんて考えても仕方がないと言っています。

私もどちらかというと、遠い未来の目標に向けてがんばろう!というタイプではなく、今の一瞬一瞬を全力で突破していく方が性に合っています。しかし、ある程度三年後、五年後のイメージがなければどこに向かうかがブレブレになってしまうので、こういう世界になればいいなあ、という「自分」がどうなるというより「世界」がどうなるという、身の程知らずの目標は設定してあります。

たまに、目標設定の仕方がよくわからない、という相談を受けることがあります。ご自身は、自分に目標がないから設定できないのだと思っていらっしゃることが多いようです。

私は、その方に目標がないのではなく、目標を設定し慣れていないだけだと思います。目標設定は自分に合ったやり方がぼんやりとつかめてくると、だいたいこの位置に目標を置けばいいのだなとわかってくることがあります。それもある程度場数というか、様々な物事に対して目標をおいた経験が合った方が、あたりがつけやすくなります。

社会人にとって、目標設定の練習になるのは資格試験です。仕事によっては、ある程度ブレイクダウンした状態でタスクが落ちてくる場合があるので、うまく目標設定につながらない場合があると思います。しかし、資格試験の場合は、合格するかどうかもわからない試験に対して、ある程度自分でマイルストーンを打って進めていかなければならないので、遠くの目標と近くの目標設定の繰り返しを練習することができます。

IT関連に従事する方であれば、情報処理技術者試験が目標設定の練習に適していると思います。この試験は毎秋、毎春に行われることが決定しており、科目も決まっているため、達成したい遠くの目標は既に決まっています。

あとはその遠くの目標に対して、いかに毎日の進め方の目標を設定するかで、合否に大きく影響があります。受験料はわずか5000円程度ですし、達成できれば大きな自信と経験につながります。

資格を前面に押し出して商売をすることはお勧めできないですが、資格をとったという事実を自分の自信にかえて、商売をするのは非常に有効だと思います。

こうやって目標設定を日常に取り込んでいくと、自分なりの目標設定がつかめてきて、さらにうまくなっていくのだと思います。

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羽生善治著 「決断力」を読了

羽生さんが本を出されていることは以前から知っていたものの、なかなか読む機会に恵まれずにいました。

内容としては、期待以上にすばらしいものでした。淡々とした文章と、そこから読み取れるまっすぐな信念には、素直に感動しました。

私はあまり記憶力がいい方ではないため、印象に残った言葉を書き留めておくようにしておくのですが、決断力はすばらしい言葉が多すぎて、2ページにわたって書き留めてしまいました(通常は1ページです)。

なかでも、個人的に非常に心が救われたのは、「仕事に行き詰ったときほど整理整頓」という言葉です。実は、これは羽生さんのお父さんの言葉だということなので、羽生さんご本人の言葉ではありませんが、非常にすばらしい言葉だと思います。

この言葉での整理整頓とは、行き詰った仕事を整理しようという意味ではなく、一回仕事を切り上げて部屋の整理整頓をしようということを言っています。もやもやしたまま考え続けていてもいい結果は出ないので、一旦部屋をきれいにしてすっきりしてから再会しよう、ということだと思います。ありふれた言葉のようで、意外とここまでぴったりくる言葉には出会っていません。語感も完璧だし、内容も最高です。

その他にも、自分がコントロールできないこととコントロールできることを明確に分ける考え方は、まさに今、自分自身が課題としていることなのです。

人は、自分ではどうすることもできないことで悩むことが非常に多いと思います。かく言う私もその一人ですが、自分ではどうしようもないことで悩むのは時間の無駄というものです。

消費税が上がったらどうしよう。会社をクビになったらどうしよう、ガソリンの値段があがったらどうしよう、病気になったらどうしよう、どれもコントロールのしようがありません。

本書の中で再三にわたって書かれている、自分の頭で考えること。この重要性は、この変化の時代に最も問われていることではないでしょうか。

自分ではどうしようもないことに怯えて踏み出すことを止めるのではなく、自分の頭で考えて混沌の中に踏み出していくことは、これから先の自分の人生を面白く個性的なものにしてくれると思います。

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