月別アーカイブ: 2014年10月

成長意欲と上昇志向

またまた今北純一さんの本からの話題ですが、「仕事で成長したい5%の日本人へ」の中で、成長意欲と上昇志向についての記述がありました。

成長意欲というのは自分で目標を定め、そこに到達したと思えば次の目標なり次のステップに進むという、きわめて健全な思考のことを指しています。

対して、上昇志向というのは、「ランキング」をもとにした考え方です。課長になれば部長になりたいと思い、部長になればその上になりたい、と終わりのない考え方です。

上昇志向に取り付かれてしまうと、そこには終わりがないことは自明です。

給料が10万円あがったところで、20万円あげたいと思うだろうし、役職に就いたところで、一つ上にあがりたいと思うだけで、満足する事はありません。

これは年収にも言えることで、年収600万円を目指している年収500万円の人は、年収一千万円になっても渇望していると思うのです。

私も一時は上昇志向にとらわれてしまいそうになった時期がありました。上昇することと成長する事が同義であると考えていた時期がありました。また、成長すれば上昇できると考えていた時期もありました。しかし、必ずしも世の中はそうではありません。そして、上昇を目的とした成長をしようとしても、伸び幅は小幅です。クオンタムリープにはほど遠いです。

この変化の速い時代に、一つの会社で上昇し続けても、ゴールまで逃げ切れる確率はとても低いのではないでしょうか。それよりはステージを変え、環境を変え、失敗を続けて成長し、総合力をあげていく方が遥かに有利であると思います。そして、紛う事ない、自分の人生を生きる事ができるのではないかと思うのです。

 

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IT業界は個性へ傾いていく

羽生善治さんの著書を読んでいると、かなりの確率で登場される今北純一さんの著書を読んでみました。

「今北純一著 仕事で成長したい5%の日本人へ」

淡々とご自身の経験や経歴とともに、そこから学んだ経験を語っていらっしゃいます。

繰り返し述べられている、「個」の重要性。私自身が日本の企業に属していて、最も疑問を感じ続けていたのが、個性を良しとしない風潮でした。

個性こそが新しいアイディアを生み、個性こそがイノベーションを生むことは、世界中の事実が証明しています。個性を蔑ろにするあまり、旧来の日本企業がイノベーションのジレンマに陥り、どんどんと危機を迎えていることも我々がまさに目の当たりにしていることです。

かといって、私が一緒に働いていた同僚に、個性的な考えを持つ人や、個性的な仕事をする人が、いないとは思いませんでした。むしろ、仕事の中で存分に個性を発揮しながら、日々のタスクをこなしていました。ただし、それらの個性が発揮されるのは、狭い狭いフレームの中だけなのです。そのフレームを飛び越えて個性を発揮し、新しいことを試し、既存の概念をぶち壊すことは良しとされないのです。

実績のある作業、実績のある設定、実績のある機器、実績のある手順、実績のある構成、枯れた技術、実例、導入事例、そんな下らないフレームの中でしか個性を発揮することは許されないのです。

どんなに新しいことを思いつき、どんなに新しいことを試そうとしても、所詮は「実績のある〜」が優先されるのです。なぜなら、個性を承認する側に個性がないし、ブレイクスルーなど必要としていないからです。ブレイクスルーのために挑戦を繰り返されるよりは、穏便にことを納めてくれた方が、いいと考える人ばかりなのです。

これでは組織は保守に倒れていくだけです。「やったことのないことをやるのは、できるだけやめておこう」という思考が働き、判断には常にバイアスがかかるようになるのです。

私が見てきたIT業界はまさにこれでした。新しい技術、新しい方式を試さない、試すことを良しとしない環境です。これでは世界は一つも良くならないし、新しいことも生まれません。生まれるのは「作業」だけです。

決められた手順通りに、決められた設定を、決められた時間でやる。ただの「作業」です。イノベーションもへったくれもありません。作業から新たな価値は生まれないでしょう。作業の中で、個性は毎秒死んでいくと思うのです。

私はこの本を読んで確信しました。

日本のIT業界はすごいスピードで個性にシフトしていく。個性を殺す階層構造、ITゼネコンは淘汰され、個性を持ったエンジニアたちがどんどんと独立し、個性主体の開発が主流になっていく。

数十人〜数百人を作業に使う開発では効率も悪く、ジリ貧なのは明らかです。日本が数百人で生み出すシステムよりはるかに素晴らしいシステムが、海外企業の個性的な数人のチームによって生み出されています。

私には、個性的なエンジニアが独立することはもっと一般的になり、時には凌ぎを削り、時には徒党を組んでいる社会がすでにはっきりと見えています。そして、一秒でも早く、そういう社会が訪れればいいなと日々考えています。

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個人事業主で独立した理由

私が独立すると決めたときに、会社を作るか個人でやるかをいろいろな方に相談しました。結果はちょうど半分半分。まさに、一番困る結果でした。

最終的には自分で決めるしかありませんので、何のために独立するのかを徹底的に考えてみる事にしました。

私のやりたい事は、きわめてシンプルです。

・エンジニア/人として自分が成長し続けたい
・成長したことで生み出せるようになった価値を社会に還元したい

端的に言うと、自分が人の役に立つ方向で成長したいということです。

将来的には同じような成長意欲に溢れている仲間たちと徒党を組んで、お客様の悩みを解決したいとか、どんどん面白いことに挑戦していきたいとか、野望はいろいろと持っています。しかし、当面の野望は自分の成長です。

また、挑戦した事をこういうブログのような形で共有して、いろんな人の参考にしてほしいという思いもありました。

独立を考え始めた頃は、色々な独立の体験談を読みながら、一喜一憂を繰り返していた事もあります。色々な方がノウハウを公開し、情報を共有されていますが、プロセスや一喜一憂、躓き、失敗を共有されている方は意外と少ないと感じていました。

成長には失敗が付き物で、どういうような失敗をしたかも含めて成長なのだから、そのプロセスや原因は可能な限りオープンにすべきであると思ったのです。

であれば、最初から会社を起こすよりは、最短距離ではなくとも、個人事業主として独立し、そこから法人成りを体験し、少しずつ前に進んでいく必要があると考えました。

もし私が将来的に独立したいと考えている人の相談を受ける事になったとき、個人事業主を経験していなければ、個人事業主としての視点から、適切なアドバイスができないと思ったのです。

私にとっては、遠回りをする事も、個人事業主でやってみる事も、失敗を繰り返す事も、人生を全うするという意味合いにおいてはすべてが成長です。税金や融資や、会社を大きくする事が目的であれば、私のとった道は大きな誤りです。しかし、成長する機会を探すという意味合いでは、この選択は誤りではないと思っています。

 

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Skype Interview

グローバルな会社では割と当たり前のようですが、Skypeでのインタビューを受けることになりました。インタビューと言っても、Job Interviewなので、面接ということになります。

少ない伝手を頼り、険しい道をかき分け、少しずつ前に進んでいくと、思わぬところで中東の企業からのオファーをもらったのです。

まだInterviewを受ける段階なので、前に進めるかどうかはわかりませんが、今の私にとっては「こういうチャンスがあるのだな」と、目に見えて思えるということが大事だと思っています。

結局、これをやったら絶対に仕事がとれるとか、これをやったら絶対にうまくいく、なんてことは、テレビゲームの裏技でもない限り現実ではあり得ません。

ですので、こういう細い糸をそろりそろりと手繰り寄せて、なんとか一歩ずつ進んでいく事しかできません。

失敗をし続けて、最近ではやっと自分の心の沈みを小さくする事ができるようになってきました。昔の私であれば、浮き沈みが嫌だとか、落差が怖いとか、うまくいかなかったらどうしようとか、保守的な考えが先に立ち、挑戦する事をなるべく避けていたと思います。

今は、自分自身を挑戦せざるを得ない場所に追い込む事で、少しずつ壁を破る努力ができるようになってきていると感じています。

ずっと、ある程度の期間会社に所属している事によって、成長曲線がなだらかになっていく事を感じていました。今感じている自分の成長は、今北純一さんの言葉を借りるなら、「クオンタムリープ」です。

まだまだ寝返りを打ち始めた赤子の状態ですが、必死に挑戦して、成長することを忘れなければ、ある程度の形には持っていけるのではないかと思っています。甘く考える事はよくないことですが、一生懸命考え抜いた先に待っているのは、結局「エイヤ!」なのかなと思っています。

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確定申告と会計ソフト

独立したてですが、もうすぐ年末ということもあり、確定申告の準備を早めに始めています。

まだまだ仕事の連絡が頻繁に入る状態ではないということもありますが、単純にいろいろ調べていくのが面白いというのもあります。

青色申告と白色申告の違いや、経費按分、会計ソフトは何がいいのかなど、考えることはたくさんあります。いろいろと調べていくと、しっかりしているんだかザルなんだか、何とも言えない感情に包まれることが多々あります。

難しいのは使われている言葉だけです。そこまでガチガチにやってしまうと書類をチェックする方も大変だし、という内情があるのでしょうか。いずれにしても、少し調べるとわかることが大半なので、あまり神経質にならなくても青色申告を行うことができそうです。

いろいろ悩んだ結果、クラウド会計ソフトはMoneyForwardのMFクラウド確定申告を使うことにしました。

というのも、プライベートでMoneyForwardのサービスを使っていて、その使い勝手が気に入っていることと、請求書のサービスもあるので、MFにひとまとめにしてしまうのが楽なのではないかと思っているからです。

無知というのはある意味強い部分もあって、あまり気にせずにずんずん進んでいけるところがあります。これは、社会人になりたての若手の頃の仕事の仕方と似ているところもありますが、爆走してみると意外と大けがはしなかったりするものです。もちろん、体中に擦り傷はいっぱいできているわけですが、それこそ唾をつけていれば治るようなものでしょう。

日々、自分の知らないことがこんなにも多いのかと、驚いてばかりです。しかし、できないからと下を向かずに取り組んでみると、案外たいしたことがないものばかりです。

やはり、何事もやってみないと始まらないのだと、日々強く感じています。

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羽生善治著 大局観読了

決断力を通読からの大局観通読で、羽生さんの思考プロセスを学ぶことができました。

本書の中で、リスクを取らないことは最大のリスクであり、リスクを最小化するにはリスクを取り続けることが重要であると、はっきりと述べています。

「リスク」という言葉は便利なので、我々は何でもかんでも「リスク」という言葉に置き換えてしまいがちです。本来、「リスク」に分類されるべきでない事象であっても、それを「リスク」であると都合よく解釈して、その行動を取らないことによって自分が何か得をしたかのように考えがちです。

私は、行動しなかったこと、というのは何かを選択したわけではなく、決断を避けたことになると思っています。現状維持というのは選択ではなく、変化を避けたことになると思います。変化を避けて現状維持をしたとしても、確実に時間は過ぎていくし、老いていきます。

老いていくということは、厳密にいうと現状維持ではありません。長い目で見ると、現状と同様のタスクは同じ時間ではこなせなくなっていくので、ジリ貧になっていくしかないということになります。つまり、選択しないということは、選択するということよりもはるかに大きな「リスク」であるということになります。

また、羽生さんはこうも言っています。

一つ選択を誤り、失敗したところで、取り返せないほどの大きなマイナスになることはなく、一つ正しい選択をしたところで、大躍進するほどの大きなプラスになることはない。

選択は選択でしかなく、マイナスを積み上げ続けなければ、いつだって取り返せるということだと思います。

リスクを取り続ける、今できる最善のことをやり続ける、そうすることによって、自分を取り巻く世界はどんどん好転していくと思います。短期的に見れば、年収が下がったり、貯金を少し失ったりすることもあるかもしれませんが、最も効率のいい投資は自分への投資です。

人生は楽しく生きなければ何十年もの損失です。いやだと思いながら過ごすことも、自分の人生を無駄にするリスクを取り続けていることになります。

大局観の最後の4行には、羽生さんの人生に対する大局観が綴られています。この4行は、今まで読んだどの本よりも素晴らしいラストでした。

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プリンタ選びにわくわく

誠に規模の小さい話で恐縮ですが、最近の私のもっぱらの関心はSOHO用A3対応レーザープリンタです。

現在、仕事で使っているプリンタはA4サイズのインクジェットなので、速度的にも品質的にも非常に心もとないのです。ビジネスを始める前にレーザープリンタを購入するか悩んだのですが、初期費を可能な限り抑えたいという思いがあったのと、可能な限り印刷物を使わないプレゼンをしていこうという思いで、プリンタの購入は見送りました。

現在のところ、A3を印刷する頻度がそこまで高くないことに加えて、必要であれば近くのコンビニでもA3の印刷ができる時代になったので、特に問題なく対応できています。ですが、ふとした印刷物や、お客様からの資料が大きいサイズのもので、紙で書き込みながら確認したいときなど、A3のプリンタがあるといいなあと思うことが増えてきました。

とまあ、そういう趣旨の話をしたかったわけではなく、どのスペックがいいか、どの価格がいいか、どのぐらいの売り上げが立てば購入に踏み切ろうか、そういうことで頭を悩ませている瞬間ですらも、非常に楽しいということです。

これまでの生活では、プリンタの購入にここまでフォーカスを当てて、どうしよう、どうしようと頭を悩ませることはなかったように感じます。狙っているプリンタは、6万円程度のレーザーにしては安価なものです。

この6万円は投資に値するのか。このプリンタを購入したら、自分の仕事にどういうメリットがあるのか。このプリンタを何年使うのか。欲しいのか、必要なのか。トナーがいくらで、紙はいくらで、コストはいくらで、何枚印刷できて、重量は何キロで、発売はいつで。

私はこういうごく当たり前のことですら、今まで満足に検討することができていなかったという事実に気づくのです。自分ができていると思っていたことが、全くできていないこと。自分がハイスキルだと思っていたことが、十分ではなかったこと。そういうことに気づくことができるのです。

自分の実力のなさを客観的に知ることができたとき、私は一瞬だけ激しく落ち込み、地面に膝をつかんばかりの勢いで、自分を恥じます。その後、一瞬で不死鳥のようによみがえり、「今、気付けたのはラッキー!自分はラッキーボーイだ!」と自らを無理矢理、鼓舞します。

こうやって自分が少しずつ成長していけることは、本当にありがたいことだと思います。まだまだ先行き不透明ですが、妻と家族に感謝し、一歩ずつがんばっていこうと思います。

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目標設定は遠め?近め?

実際は2回目の通読ですが、改めて堀江さんのゼロを通読しました。

堀江さんは知らない人の方が少ないくらいの超有名経営者ですが、私は彼の言葉は端的でシンプルで、かつ澱みがないので非常に好きです。

私もどちらかというと、端的にシンプルに課題のみにフォーカスした言葉を発するので、その辺りが非常に共感を覚えるところだと思います。

前回読んだ羽生さんの決断力や今回のゼロに通ずるところとして面白いと思ったのは、目標の設定の仕方です。羽生さんや堀江さんは目標を限りなく近いところ、見えやすいところに設定し、全力でその日その日を乗り越えていくということを仰っています。

一方で、ナポレオンヒル博士など人に目標設定をさせることを生業としている人たちは、三年後、五年後を明確に設定しなさいという言い方をしています。もちろん五年後から逆算して近い目標をたてるという意味では前者と違いがないのですが、羽生さんや堀江さんは遠い未来のことなんて考えても仕方がないと言っています。

私もどちらかというと、遠い未来の目標に向けてがんばろう!というタイプではなく、今の一瞬一瞬を全力で突破していく方が性に合っています。しかし、ある程度三年後、五年後のイメージがなければどこに向かうかがブレブレになってしまうので、こういう世界になればいいなあ、という「自分」がどうなるというより「世界」がどうなるという、身の程知らずの目標は設定してあります。

たまに、目標設定の仕方がよくわからない、という相談を受けることがあります。ご自身は、自分に目標がないから設定できないのだと思っていらっしゃることが多いようです。

私は、その方に目標がないのではなく、目標を設定し慣れていないだけだと思います。目標設定は自分に合ったやり方がぼんやりとつかめてくると、だいたいこの位置に目標を置けばいいのだなとわかってくることがあります。それもある程度場数というか、様々な物事に対して目標をおいた経験が合った方が、あたりがつけやすくなります。

社会人にとって、目標設定の練習になるのは資格試験です。仕事によっては、ある程度ブレイクダウンした状態でタスクが落ちてくる場合があるので、うまく目標設定につながらない場合があると思います。しかし、資格試験の場合は、合格するかどうかもわからない試験に対して、ある程度自分でマイルストーンを打って進めていかなければならないので、遠くの目標と近くの目標設定の繰り返しを練習することができます。

IT関連に従事する方であれば、情報処理技術者試験が目標設定の練習に適していると思います。この試験は毎秋、毎春に行われることが決定しており、科目も決まっているため、達成したい遠くの目標は既に決まっています。

あとはその遠くの目標に対して、いかに毎日の進め方の目標を設定するかで、合否に大きく影響があります。受験料はわずか5000円程度ですし、達成できれば大きな自信と経験につながります。

資格を前面に押し出して商売をすることはお勧めできないですが、資格をとったという事実を自分の自信にかえて、商売をするのは非常に有効だと思います。

こうやって目標設定を日常に取り込んでいくと、自分なりの目標設定がつかめてきて、さらにうまくなっていくのだと思います。

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羽生善治著 「決断力」を読了

羽生さんが本を出されていることは以前から知っていたものの、なかなか読む機会に恵まれずにいました。

内容としては、期待以上にすばらしいものでした。淡々とした文章と、そこから読み取れるまっすぐな信念には、素直に感動しました。

私はあまり記憶力がいい方ではないため、印象に残った言葉を書き留めておくようにしておくのですが、決断力はすばらしい言葉が多すぎて、2ページにわたって書き留めてしまいました(通常は1ページです)。

なかでも、個人的に非常に心が救われたのは、「仕事に行き詰ったときほど整理整頓」という言葉です。実は、これは羽生さんのお父さんの言葉だということなので、羽生さんご本人の言葉ではありませんが、非常にすばらしい言葉だと思います。

この言葉での整理整頓とは、行き詰った仕事を整理しようという意味ではなく、一回仕事を切り上げて部屋の整理整頓をしようということを言っています。もやもやしたまま考え続けていてもいい結果は出ないので、一旦部屋をきれいにしてすっきりしてから再会しよう、ということだと思います。ありふれた言葉のようで、意外とここまでぴったりくる言葉には出会っていません。語感も完璧だし、内容も最高です。

その他にも、自分がコントロールできないこととコントロールできることを明確に分ける考え方は、まさに今、自分自身が課題としていることなのです。

人は、自分ではどうすることもできないことで悩むことが非常に多いと思います。かく言う私もその一人ですが、自分ではどうしようもないことで悩むのは時間の無駄というものです。

消費税が上がったらどうしよう。会社をクビになったらどうしよう、ガソリンの値段があがったらどうしよう、病気になったらどうしよう、どれもコントロールのしようがありません。

本書の中で再三にわたって書かれている、自分の頭で考えること。この重要性は、この変化の時代に最も問われていることではないでしょうか。

自分ではどうしようもないことに怯えて踏み出すことを止めるのではなく、自分の頭で考えて混沌の中に踏み出していくことは、これから先の自分の人生を面白く個性的なものにしてくれると思います。

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パートタイムの可能性

いまいちうまくビジネスの展開ができていませんが、専門職のパートタイムジョブは、もっと広がりを見せてもいいと思っています。

専門職は抱えるためにはある程度のお金がいるし、かといってフルタイムで抱えるほどの仕事はないし、というのがある程度の規模のビジネスをされているお客様にとっては、悩みの種であると思います。

そこで、フルタイムではなく、パートタイムで専門的な技術を投入するエンジニアがいれば、お客様は必要都度そのエンジニアに細々したことを頼めばよくなるのではないかと思っています。

現状は、パートタイムで働けるエンジニアの数が少ないことから、適所に集中的にスキルを投入する効率のよい技術者の採用が一般的ではありません。しかし、お客様の本業を支えるIT技術を、もっと幅広いお客様に届けていくには、こういったパートタイムのエンジニアの存在が欠かせないと思うのです。

私は少しずつお客様にその価値を訴求していますが、なかなかわかって頂けないことが多いのが実態ではあります。そういう意味では、クラウドソーシングのようなサービスの利用者がもっと増えれば、さらにパートタイム的な働き方も増えてくるのではないかと思います。

私は、早朝と夕方が自分にとってのゴールデンタイムなので、その時間に働くことができれば、最も短時間で仕事を終えることができます。

お客様は私の仕事の結果のみを受け取ることを目的としていた場合、私が何時に働こうが関係ないはずです。時簡単金の契約としていた場合、私は通常よりも短い時間で一つの仕事を終えることができますので、お客様としては支払う金額が低くなります。私も短く終えた時間の分、次の仕事の準備ができますので、結果としてより多くの仕事を請け負うことができると思うのです。

この働き方は、残念ながら旧来的な日本のマネジメントスタイルでは機能しません。なぜなら、「管理する」という定義の曖昧な仕事をしている管理職には、朝の9時から夕方の5時まで職場に居てもらわないと、部下を「管理」できないからです。

このオーバーヘッドをお客様に請求し、さらにパフォーマンスの低い時間に働いているエンジニアの時間単金を請求されているとあれば、お客様にメリットはないと思うのです。

私は、今後パートタイムのエンジニア職はどんどん増えていくと思います。優秀なパートタイムエンジニア一人が、パフォーマンスの出ていないフルタイムエンジニア三人以上の働きをすることだってあり得るのです。そのことが実証できれば、社会は少しずつ合理的な方向に傾いていくと思います。

結果、自由な働き方をし、最高のパフォーマンスを叩き出すエンジニアが幸せな生活をするようになり、社会はよりよい方向に向かうと思うのです。

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