成長意欲と上昇志向

またまた今北純一さんの本からの話題ですが、「仕事で成長したい5%の日本人へ」の中で、成長意欲と上昇志向についての記述がありました。

成長意欲というのは自分で目標を定め、そこに到達したと思えば次の目標なり次のステップに進むという、きわめて健全な思考のことを指しています。

対して、上昇志向というのは、「ランキング」をもとにした考え方です。課長になれば部長になりたいと思い、部長になればその上になりたい、と終わりのない考え方です。

上昇志向に取り付かれてしまうと、そこには終わりがないことは自明です。

給料が10万円あがったところで、20万円あげたいと思うだろうし、役職に就いたところで、一つ上にあがりたいと思うだけで、満足する事はありません。

これは年収にも言えることで、年収600万円を目指している年収500万円の人は、年収一千万円になっても渇望していると思うのです。

私も一時は上昇志向にとらわれてしまいそうになった時期がありました。上昇することと成長する事が同義であると考えていた時期がありました。また、成長すれば上昇できると考えていた時期もありました。しかし、必ずしも世の中はそうではありません。そして、上昇を目的とした成長をしようとしても、伸び幅は小幅です。クオンタムリープにはほど遠いです。

この変化の速い時代に、一つの会社で上昇し続けても、ゴールまで逃げ切れる確率はとても低いのではないでしょうか。それよりはステージを変え、環境を変え、失敗を続けて成長し、総合力をあげていく方が遥かに有利であると思います。そして、紛う事ない、自分の人生を生きる事ができるのではないかと思うのです。

 

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